弦屋光渓 「五世中村時蔵の妾お富」
(1990年制作 「源氏店(げんじだな)」より 85/90)
歌舞伎役者の版画で知られる弦屋光渓(つるやこうけい:1946(昭和21)〜)の作。
首元にぐっと引き寄せられた、大きくデフォルメされた手が印象的な作品です。
大英博物館にも、多くの弦屋作品が所蔵されており、海外では「現代の写楽」とも評されています。
弦屋氏は、かつてサラリーマンでしたが、画家であった祖父・父の影響で
一念発起して脱サラし、その後歌舞役者絵はじめ多くの作品制作に取り組みました。
自己の才能をふまえた独自の自立の道を見極めて進む姿勢に、
コミュニティ・ビジネスの自立に向けての心意気と相通ずるものがあると思い、
コレクションをはじめました。
(2009.9.15)