世界の社会企業家と交流
細内信孝所長の海外における調査研究は、世界の社会企業家との交流からスタートしている。1990年代、欧州の森林都市ツーリズム、ドイツのエコロジー調査、そしてイギリス、アメリカ、ドイツなど、欧米における市民社会の調査研究である。そして社会企業家との交流は、社会企業家という言葉がまだ日本に定着する前の1994年ドイツ、オーストリア、スイスを巡る欧州森林都市の視察から始まった。1996年には、ドイツのエコメッセやエコツーリズムの調査研究、1997年にはアメリカ・シリコンバレーの起業家たち、1998年にはイギリスの市民社会の調査研究(エジンバラ、グラスゴー、ロンドン)など、他研究者と視察団を結成し、共同の調査研究を行っている。2003年9月には、イギリス外務省やコミュニティ・アクション・ネットワーク(CAN)の招きで、
日英社会的起業家交流プログラム に日本側のメンバーとして参加し、法政大学の山岡義典教授(日本NPOセンター)らと一緒に渡英した。ロンドン、ホワイトヘブン、カーディフなど、イギリス各地の社会的企業の現場を視察し、多くの社会的起業家らと交流した。
2007〜2008年には、韓国にて韓国語版の細内信孝著作である「地域を元気にするコミュニティ・ビジネス」と「みんなが主役のコミュニティ・ビジネス」が相次いで出版され、2008年韓国の希望製作所より招聘を受け、ソウルにてコミュニティ・ビジネスの基調講演を行う。2009年9月には、韓国経済情報部のコミュニティ・ビジネス調査団を東京のコミュニティビジネス総合研究所にて受け入れた。2010年1月にも、韓国行政安全部のコミュニティ・ビジネス調査団を同研究所にて受け入れた。2010年7月には、ソウルにて日米韓英の国際シンポジウム(京畿道福祉基金)に招聘され、「日本の社会的企業」と題して招聘講演を行う。2016年には二つの国際フォーラムに招かれ、その年の11月に韓国全州市(
行政自治部 )にて「持続可能な地域共同体」、12月に完州郡( 完州郡庁)にて「社会的経済」をテーマに、それぞれ招聘講演を行い、地元韓国をはじめ、カナダ、オランダ等の海外研究者、実践者らと交流を深めた。コロナ収束後の2023年12月には、台湾客家委員会から招かれ、台北市の現代客家地域経済フォーラムにて、コミュニティ・ビジネスの基調講演を行った。
◎2016年12月6日に韓国の完州郡で開催されたコミュニティ・ビジネス(社会的経済)国際フォーラムに招待され、完州郡庁舎にて基調講演をしてきました

◎2016年11月1日に韓国の全州市で開催された国際コミュニティフォーラム(韓国政府行政自治部地域振興財団主催)、
『持続可能な地域共同体 2016』に招かれ、招聘講演をしてきました

◎2015年5月ベトナム・ハノイ市の地域社会を見てきました
ベトナムのハノイ市の通勤風景、バッチャンの焼き物工場、孔子廟

◎2012年4月にインドのコミュニティを見てきました ガンジーの糸車とCBとの類似性
●「地域のニーズにこたえる社会起業」
CBN運営委員の木村政希氏と一緒に、コミュニティ・ビジネスと社会起業に関する論稿を発表しました。
掲載:「JOYO ARC(常陽アーク)」2009年10月号<常陽銀行機関誌>特集 pp6〜11
本文はこちらからご覧いただけます(pdf)。
●コミュニティ・ビジネス通信「英国におけるコミュニティ・ビジネスの動向」
細内所長が、2003年9月イギリスの社会起業家支援団体CAN(Community Action Network)を視察した時の報告レポートです。
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次の写真は、CAN(Community Action Network)本部の代表アンドリュー・モーソンと山岡義典法政大学教授(日本NPOセンター)をはじめとする日本からの訪問団(細内所長もそのメンバーの一人)の討議風景
訪英のアンサー編として:CAN英国チームによる訪日団の細内同行記(2004年7月)もあります

CANのロンドン本部事務所 日英代表メンバーの討議風景

日本代表団の一行 イングランドの閉山した炭鉱は、坑内を巡るテーマパークになっていました
●1998年3月英国ポーツマスにある地域通貨開発組織 LETSLINK UK (LETS:Local Exchange Trading Systems)を訪問しました
1990年代よりイギリスではLETSを通じた地域の活性化が行われています。
LETSLINK UKは、世界初の国家単位の地域通貨システムの開発や研究、普及を行っている団体です。
細内所長は、1998年3月にこの団体を訪問視察し、地域通貨によるコミュニティの活性化について情報交換を行いました。そのとき購入した
『レッツ・インホ・パック』は日本語に翻訳され、日本各地で有効活用されています。
下記写真は、 LETSLINK UK代表のリッツ・シェパードさんと私、そして同行の村山浩一郎氏(当時一橋大学大学院生、現・福岡県立大学教授)です
この時の英国訪問記は、細内の代表作『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部の第3章に詳しくまとめられています
●1996年6月ドイツの「エコメッセ」にて写す、電気自動車の広告には『エコバンク』のロゴが入っている。
そして次の写真は、環境芸術家と一緒にハイチーズです。
ドイツには環境芸術家や環境庭園美術館、緑の党、サイクルクラブ、エコテストなどがあり、世界のエコロジーをリードする先進国です
1990年代半ばからドイツではアニマル・ウェルフェアの考え方が導入されていました。環境立国の先端を見てきました。

●ドイツ・ミューヘン近郊のエコロジー農場ヘルマンスドルフ訪問。細内所長が訪れたテーマパーク型の
有機農場・ヘルマンスドルフの買物風景と店舗内の様子です

●ドイツの子供・エコメッセ、エコテスト本部やIBAのエムシャーパークの本部(元発電所)を訪問しました
またスイスのドルナッハでゲーテアヌムやシュタイナー学校に接し、シュタイナー教育を体感しました

●1997年11月アメリカ・シリコンバレーのジョイントベンチャー・スマートバレー公社の事務局を訪問しました。サンノゼ市の女性起業家を訪問し、起業家精神のあり方とその育成方法を学びました。

スマートバレー公社でのレクチャー 米国の女性起業家たちとディスカッション サンフランシスコの金門橋にて
1997年10月 スタンフォード大学のビル・ミラー教授(スマートバレー公社の副会長)の来日時に、エコマネーの加藤敏春氏の紹介によりCBNで講演をしていただきました(右側の写真は多摩大学の望月夫妻)
●1993年2月JICA(現・独立行政法人国際協力機構)からの派遣で、細内はタイ、マレーシア調査団の一員になりました
 
●海外スタディの概観
(遡ること1994年10月にスイスの森林都市・グリーンツーリズムを視察、1996年ドイツエコメッセを訪問。1997年イタリアを訪問。1998年3月には、フランスのパリを経由し、ユーロスターでロンドンへ、さらに鉄道を利用して北上し、エジンバラ、グラスゴーでCBS事務局長と会談し、再びロンドンを経由してポーツマスのLETS本部を訪問、その後大英博物館等を視察。2003年9月には、英国外務省とCANからの招聘でロンドンのブロムリー・バイ・ボー地区、ホワイトヘイブンなどを訪問する。韓国では、2008年9月CB日韓フォーラム・イン・ソウルでの招聘講演、2010年7月ソウルで社会的企業の国際シンポジウムの招聘講演、2016年11月韓国全州国際シンポジウムでの招聘講演、2016年12月には韓国完州社会的経済国際フォーラムでの招聘講演。2008年2月チェコ、スロバキア、ハンガリー、オーストリアを訪問、2009年5月中国北京の地域社会を視察、2012年インドを訪問、2015年ベトナムを訪問)、以上が、当社の海外調査研究活動です。
  
1998年3月英国グラスゴーでCBS事務局長と 1998年3月大英博物館視察 2003年9月英国・ロンドンのブロムリー・バイ・ボー視察
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1997年11月米国サンノゼの女性起業家を訪問 2003年9月英国グラスゴーのCB事例を視察 2012年4月インドのガンジー廟を訪れる
  
2009年5月中国の万里の長城視察 中国・北京の天壇視察 中国・北京の紫禁城視察
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1994年10月スイスの森林都市と登山鉄道を視察 1996年6月ドイツのインターシティに試乗 1997年1月イタリア・ローマのコロッセオ視察
  
1997年1月イタリアのベネチア視察 2008年2月チェコのプラハ視察 2008年2月ハンガリーのブダペスト視察
  
2008年2月ハンガリーブダペストの温泉施設を体験 2008年2月オーストリアの王宮を視察 2008年2月オーストリアのウィーン国立歌劇場で観劇
 
2008年9月日韓コミュニティ・ビジネスフォーラムの招聘講演 2010年7月ソウル日米英韓・社会的企業国際シンポジウムの招聘講演
  
2010年7月ソウル 日米英韓・社会的企業国際シンポジウムにおける招聘講演
  
2016年11月ソウル国際コミュニティフォーラム「持続可能な地域共同体」における招聘講演
  
2016年12月韓国完州社会的経済国際フォーラムにて招聘講演
世界はみんな友達だ!
2023年12月19日台湾の客家委員会から招待を受け、現代客家地域経済フォーラムに参加しました

台湾客家委員会から招待を受け、日本の地域経済について基調講演をしてきました




写真は客家委員会の事務局提供
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